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改めて、オーガニックとは (1)
今回から何回かに分けて、改めてオーガニックについてお伝えします。

日本のオーガニックは、ヨーロッパに比べて約 20 年遅れていると言われています。
1981 年に、フランスで世界初のオーガニックに関する法律が制定されましたが、日本で有機 JAS 規格が制定されたのは 2000 年。
日本ではそれまでにも幾度かオーガニックブームというものが波のように現れては消えていきましたが、それらはどれも 「なんとなくオーガニック」。食品偽装や残留農薬の問題などが頻発して食の安全が脅かされている昨今、本当に安全な食べ物を求める私たち消費者の欲求と、罰則のある規格として定められた有機 JAS とが相まって、今注目が集まっているオーガニックは単なるブームには終わらないでしょう。

ところで、農業で使われる農薬ですが、その使用量がもっとも多いのはどこの国でしょうか?

それは、日本なのです。(単位面積当たり/1990 年/OECD レポートより)
日本は、世界でも有数の農薬使用国。OECD (経済協力開発機構) からも、「日本は農薬使い過ぎ! 減らしなさい!」 と勧告を受けています。

第二次世界大戦後、農作物の生産効率を向上させて食糧難から脱却するために使われるようになった農薬。除草や殺虫・殺鼠、成長促進や雑草の発芽抑制など、様々な目的がありますが、国内外で数千種あると言われています。
日本でも 1950〜60 年代頃から、農薬による魚の大量死や工業排水に含まれる物質を原因とする公害など、有害化学物質の問題が社会問題となり、安全な食を求めて 1970 年代後半に第一次オーガニックブームが到来しましたが、この当時はオーガニックに対する明確な定義や規格はまだありませんでした。

一方、ヨーロッパでは 1972 年にパリで IFOAM (アイフォーム:国際有機農業運動連盟) という国際組織が設立されて有機農業運動が進み、1981 年に世界で初めてフランスでオーガニックに関する法律が制定されるに至ります。
この IFOAM の考え方を取り入れて、FAO (国連食糧農業機関) と WHO (世界保健機関)が設立した Codex (コーデックス) 委員会において、1991 年にオーガニック食品の生産方法に関するガイドラインが作られました。この 「コーデックス基準」 が、世界各国のオーガニック施策の元になっているのです。
コーデックス基準は、有機農産物の生産や認証、表示などについてのガイドラインを規定し、それによって偽装表示や不正表示などから消費者や生産者を保護し、世界的な環境保全に寄与するという考え方の元で作られました。

日本で 2000 年に制定された 「有機 JAS 規格」 も、このコーデックス基準が元になっています。日本を含め各国のオーガニックの基準は、国それぞれの気候や風土、作物が異なることから、使用が許可されている天然由来の農薬などコーデックス基準を各国でローカライズして定められていますが、もちろん考え方は同じです。

次回は、そんなコーデックス基準に則って定められた、日本でのオーガニックの基準についてお伝えしたいと思います。

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