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| 改めて、オーガニックとは (2) 有機 JAS 規格 | |
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前回の続きです。
有害化学物質による環境汚染や公害といった、環境問題から端を発したオーガニック。日本より約 20 年オーガニックが進んでいると言われるヨーロッパで設立された有機農業団体の考え方を採り入れて、FAO と WHO が共同で設立したコーデックス委員会が作ったのが 「コーデックス基準」。この基準が、世界のオーガニックのスタンダードとなっています。そのコーデックス基準を元に 2000 年に制定されたのが、日本のオーガニック基準 「有機 JAS 規格」です。
有機 JAS 規格には、農産物、加工食品、畜産物、飼料の 4 つのカテゴリーがありますが、ここでは有機農産物の JAS 規格についてご紹介しましょう。
<有機 JAS 規格 の概要>
* 「環境保全型」 生産を行うことにより、自然の循環機能の維持・増進を図り、環境に負荷をかけない
* 化学的に合成された農薬や化学肥料、土壌改良剤を原則使用しない
種まき、または苗の植え付けの 2 年以上 (多年生植物の場合は収穫前 3 年以上) 前から使用しない。
栽培時も農薬は基本的に使用しない。(異常気象などのやむを得ない場合に限り、別表で許可された天然由来の資材のみ使用可)
* 周辺の土地からも、禁止された農薬や化学肥料、土壌改良剤などが入って来ないようにする
* 栽培、収穫、保管、包装、輸送など、すべての行程を厳密に管理し、すべて文書で記録する
非有機のものと混ざらないように。
禁止された薬剤に触れないように。
* 遺伝子組み換え技術を使用しない
これらは大まかな概要ですが、こういった項目をしっかり遵守して生産されていることが第三者機関によってチェックされて初めて、その田畑で生産された作物は 「有機農産物」 として認定され、有機 JAS マークを表示することができるのです。
有機 JAS マーク
太陽と雲と葉をモチーフにしてデザインされています。
マークの下部の 「認定機関名」 と書かれているところには、きちんと有機の作り方が遵守されているかどうかをチェックした第三者機関の名称が必ず記載されます。有機ではないのにこの商品にマークを表示したり、有機に関して表示違反を犯した場合には、法人の場合 1 億円以下の罰金が科される場合も!
種を購入した日付や購入先、種まきや苗つけをした日付、水やりをした日付などなど、生産行程はすべて文書に記録されます。これによって、トレーサビリティが確保されますから安心ですね。
遺伝子組み換えについては、まだ世に出て間がなく、安全性に対する疑問が完全に払拭されていないということから、オーガニックでは使用を禁止されています。JAS 法では、厚生労働省による安全性審査の手続きを経た遺伝子組み換え農産物を使用した食品については、その旨を明記することが義務付けられています。
<遺伝子組み換え対象農産物>
じゃがいも
大豆
てんさい
とうもろこし
なたね
わた
アルファルファ
また、有害な化学物質に触れることがないよう生産行程のすべてにおいて注意を払います。周辺の土地で農薬を使う農業がおこなわれていたり、農薬をたくさん使うゴルフ場などが近くにある場合には、周辺から薬剤の流入を防ぐために措置を施すことが大切です。本当はどこでも農薬が使われないことが理想なのですが。
農薬を使わないということは、除草や防虫などはどうやって!? と思ってしまいますが、アイガモやナナホシテントウなど、雑草や害虫の天敵である生物を田畑に放したり、近くにハーブなど独特の芳香のある忌避植物を植えて病害虫の発生を防いだりと、いろいろな工夫をして安全に栽培します。この時、地元に繁殖する天敵を使うことで、地域の生態系も崩しません。
『奇跡のリンゴ』 の木村秋則さんはその著書に、畑に農薬を散布した後は身体が弱いご家族が寝込んでしまうと記していました。農薬や化学肥料を使用せず、大地が本来持つ力を利用して生産するということは、農産物を毎日食べる私たちの健康を守るだけでなく、田畑で仕事をしている生産者やその周辺に住む人たちを守り、さらには地球環境を守ることにもつながります。
「自分のため」 イコール 「みんなのため」、<エゴ> と <エコ> が結びつくのが <オーガニックを選択する生活> です。エゴが後ろめたさにつながらない、もっとも実践しやすいエコ活動のひとつとも言えますね。
今回ご紹介したものは有機農産物の認証基準でしたが、農産物、加工食品、畜産物、飼料の 4 つの有機 JAS 規格のカテゴリーの中から、次回の 「改めてオーガニックとは」 シリーズでは有機加工食品についてお伝えいたします。
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